未来の編集者

先日の志賀さん写真展でのこと。知人のデザイナーさんと3人で飲んでいると「手の間」の田中智子(さとこ)さんが「この子、編集の仕事をしたいらしいので、いろいろ教えてやってください」と女の子を連れてきた。彼女の大学で田中さんが講演をした時、その話しに感激して 「手の間」のお手伝いに来ているらしい。
「編集のことなら、さとこさんに付いてれば間違いないでしょ〜」と言いながら、こちらも酔っぱらっていたので、色々話しを聞いてみた。
彼女は大学3年生で就活準備中。文芸書の編集に関わりたいとの事。
「だんだん電子書籍に変わっていくのかもしれないけど、私は〝本〟を手に取って紙のページをめくるのが好きなんです」と、装丁の仕事をしている私たちにとって嬉しいことを言ってくれた。彼女のように希望を持った若い子たちが、立派な編集者に育ってくれれば頼もしい。
そんな真剣な彼女に、酔った勢いで「編集者になったら装丁の仕事くださいね〜」と言ってしまったのは失敗だったかな…