『ラウンド・アバウト──フィールドワークという交差点』

装丁を担当した『ラウンド・アバウト──フィールドワークという交差点』が仕上がりました。
本書は若手フィールドワーカー16人によるエッセイ集です。
「ラウンド・アバウト」とは近年日本でも増えている環状交差点のこと。フィールドをこの「ラウンド・アバウト」に見立てタイトルにしたとのことです。
「例えば、フィールドに入っていくのは、ドライバーが環状交差点に進入していくのに似ている。(略)ただ、ドライバーとの大きな違いは、フィールドワーカーにとっては、この交差点こそが目的地だということだ。交差点としてのフィールドワークでは、自分の前や後ろを行くドライバーを眺めたり、その距離を詰めて並走したり、あるいは離れてみたりしながら、そこで出会った人たちを理解しようとする。運が良ければ、何周も一緒に並走してくれる友人に出会えることもある。──まえがき より」

カバーは、この交差点(ラウンド・アバウト)の形を使ってデザインしました。
http://designpool.jp/bookdesign/

編者=神本 秀爾/岡本 圭史
集広舎/2019年1月/四六判・並製/248頁
本の詳細はこちらです。https://shukousha.com/information/publishing/7041/