今年の年賀状

久々に田中が書きます。
年末まで忙しくなる予定だったので年賀状のデザインや印刷を早めに済ませておいたのですが、仕事2本が来月に持ち越しになったため、先週からポッカリひまになってしまいました。
おかげで、いつもはギリギリになってはじめる年賀状の作業も、今年は余裕をもってゆっくり書く事ができました。宛名のラベルを印刷して、喪中のご連絡を頂いた方は外していく…。
ただ今年は喪中というより、ご本人が他界されて年賀状が出せなくなったというのが多い悲しい年になってしまいました。

昔からお付き合いのあったカメラマンのTさん。ご病気がわかってからは、治療に専念しながらご家族との時間を大切にされていたようなので、ここ数年はお会いする機会もなかったのだけど、今年の春に他界されたとの報告を聞いた時はショックでした。オシャレで遊び上手で、楽しい方でした。

Tさんの訃報から約1ヶ月後、友人のDくんが亡くなったとの連絡を受けました。友人というより、北里にとっては弟のような存在でした。オーストラリアからの留学生で、一時期北里の部屋に同居もしており「私のオーストラリア人のDがね〜〜」というのは北里の口癖でした。Dくんは仕事で忙しく海外を飛びまわっていて、亡くなったのはローマのホテルの部屋でした。脳動脈瘤だったそうです。

秋には、私の友人Kさんが他界しました。前夫が以前勤務していた名古屋の出版社での同僚でしたが、22歳で結婚した私が知り合いもいない名古屋で寂しいだろうと、沢山の友達を家に連れてきてくれたり、相談にのってくれたり、妹のようにかわいがってくれました。ここ10年くらい体調は良くなかったようでしたが、まさかこんなに早く逝ってしまうなんて思いもしませんでした。

皆大好きで大切な友達でしたが、ここ何年かはなかなか会う事ができず、葬儀にも出席できませんでした。そのせいか「亡くなった」という実感が今ひとつありません。ただ「もう年賀状が出せなくなったんだ」ということだけが妙にリアルで、たまらなく寂しい気持ちになってくるのです。